【書評】「人生は楽しいかい?」に学ぶ自分を整えるために大切な3つのこと

生きているといろんなことがある。

上手くいかない仕事や
急なトラブルに巻き込まれたり
人間関係に悩まされたりと辛いこともありますよね。

「人生はたのしいかい?」

そう聞かれて、すぐさま「楽しい!」と答えられる人の割合はどのくらいでしょうか?

ペンくん

即答できる人は少ないかもしれないね

テル

楽しいこともあるけど、辛いことも多いのが現実ですよね

そんな人生の荒波を渡っていくのに役立つ本を見つけたので紹介します。

それが、この『人生は楽しいかい?』です。

 

この本は一言で言うと、自分を整える方法を教えてくれる本です。

 

本書は「夢をかなえるゾウ」と同じような作りになっていて、
ガネーシャという神様ではなく、
ロシア特殊部隊の教官を務めていた関西弁を話すのゲオというロシア人から、
ロシア武術システマの教えを受け
さえないサラリーマンが成長していく物語です。

夢をかなえるゾウではカネーシャからの課題をこなすことで成長したように、
本書でもゲオからの指令に取り組むことで主人公が成長していきます。

ゲオからの指令は17個ありました。

  • 指令1 「よかったこと」に目を向ける
  • 指令2 ゆっくりやる
  • 指令3 知る
  • 指令4 距離を測る
  • 指令5 呼吸する
  • 指令6 姿勢を整える
  • 指令7 視点を動かす
  • 指令8 限界に触れる
  • 指令9 最悪を想定する
  • 指令10 動き続ける
  • 指令11 力を抜く
  • 指令12 成功体験を忘れる
  • 指令13 観察する
  • 指令14 衝突をコントロールする
  • 指令15 分かち合う
  • 指令16 任せる
  • 指令17 生きる

17個の指令の中から、実際に試してみて効果を感じたものを私の体験と共に紹介していきます。

目次

指令1 「よかったこと」に目を向ける。

仕事が終わり帰宅したとある日。

家に入ると暗闇のなか、玄関先で涙目の息子が立ち尽くしていました。

「この子はゲームをするって言って、ご飯よりゲームを選んだんやから何もあげんといてや!」

そんな声が奥から飛んでくる。

状況は理解できた。

息子がご飯だからゲームをやめろと言われたのに、言うことを聞かなかったのだろう。

ゲームをやめなかった息子が悪かったのだけど、ご飯抜きはかわいそうだな。

最近は帰ってきたら真っ先にお風呂に入るように言われているので、ひとまずは息子と一緒にお風呂に入ることにした。

放置された状態だった息子は、お風呂の誘いに素直に従いました。

お風呂に入りひとまず落ち着きを取り戻した息子に質問をしました。

「今日よかったことを3つ教えて」

急に話をふられてキョトンとする息子に、「怒られちゃったけど、今日はいっぱいゲームができてよかったよな〜」とか具体例をいくつかあげて、あれこれ話をふってみました。

すると、どこか暗かった息子の表情に明るさが現れて、「マリオで星を70個取れた」だとか、よかったことを3つ教えてくれました。

楽しそうに話す息子。

お風呂から出る頃には、元の元気な息子に戻っていました。

服を着て髪まで乾かしたあと、「ママのところに謝りに行こう」と息子の手を引いて謝りに行きました。

今日は息子にとっては、散々な1日だったかもしれない。
それでもいっぱいゲームもできたし、よかったこともあった。

怒られたことも、実はよかったことなのかもしれない。

息子に自分のご飯を半分こに取り分けて一緒に食べていると、普段は嫌って食べない唐揚げにもかじりついていました。

ポテトサラダを丁寧にすくいとりながら食べる息子。

ご飯のありがたみも感じられただろうし、こうして2人で肩を並べて晩御飯を食べるのもなかなかいいものだったし、

帰宅したときは大変なところに帰ってきたと思ったけど、よかったことに目を向ければ、これもよい出来事だったのだなと思いました。

「悪かったこと」ばかりに目を向けていたら心がつらくなる。
「よかったこと」に目を向けて、心の安定を保ちましょう。

指令2 ゆっくりやる

普段の1日を思い返してみると、常に時間に追われている。

朝は洗濯やお風呂洗いなど家事をこなし、バタバタと出勤する。

仕事をこなし、ふと時間があると今度はスマホに熱中している。

時間に余裕がある場合もあるのだが、移動中もオーディブルを聴いたりだとか、とにかく何かをしている。

こうやって生き急ぐように過ごしていると、仕事にミスや抜け漏れがあったりと余計な後戻り作業が発生したりします。

これはよくないな。

そう感じた私は、本書の指令でもある「ゆっくりやる」を意識して取り組むことにしました。

仕事は忙しいし、本を読んだりゲームもしたい。
ゆっくりやっているほど暇じゃない!

なんて思うかもしれないが、急いでやってもクオリティーが下がったり、ミスをしたりで余計な時間がかかってくるものです。

そこで、あえてゆっくり丁寧に仕事をしてみると、集中力が上がり、逆に早く終わっていたなんてことがあることに気づきました。

急いでいると見過ごしてしまうようなことも、ゆっくりやることで気がつくことができ、ミスが減るという良い現象を実際に体験することができました。

ゆっくりやることが、結果として時間の節約につながるのだな。

忙しいと思ったときほど、「ゆっくりやる」を意識してみましょう。

指令5 呼吸する

ロシア特殊部隊の教官であったゲオが、システマの究極奥義として授けたのが

「呼吸する」です。

ペンくん

呼吸することが究極奥義なの?
そんなの誰でも普通にやってるよ!

テル

そう!
誰でも意識しなくても出来ることなんだけど、逆に意識してやることがポイントなんです

いかなる状況でも最大のパフォーマンスを発揮することを目指すロシア格闘技のシステマ

その最大の奥義【呼吸】

やり方は簡単。

鼻から吸って、口から「フーッ」と吐く。

ただそれだけです。

なぜ呼吸がシステマの究極奥義なのか?

テル

呼吸を意識して行うときってどんなときですか?

ペンくん

それは落ち着きたいときかな〜

テル

ですよね。
落ち着け〜なんて思っても余計に緊張したりして体は言うことを聞いてはくれません。

心臓の鼓動を勝手に止めることはできないのと同じくらい、緊張や恐怖心をコントロールするのは難しい。

サウナに入ったら、いくら汗をかかないぞと心に決めたところで、汗を止めることはできないし、寝不足が続いたらいつかは眠ってしまう。

だけど呼吸は違います。

基本的には意識しなくても勝手にやっているものなのに、やろうと思えば意識的に深くしたり、止めたり、早めたり、ゆっくりしてりすることができる。

つまり呼吸は、意識と無意識の架け橋になるということなんですね。

緊張すると呼吸が浅くなる。

リラックスしているときは呼吸は深くなる。

お風呂で湯船に浸かっているときなんて無意識でも呼吸が深くなっていますよね。

つまり今自分の呼吸が浅いなと感じたのなら、それは身体が緊張を感じている証拠です。

自分が不意な緊張状態だと認識できれば、鼻から吸ってフーッつと吐くことで、身体を落ち着いた状態に回復させることができるのです。

意識的な呼吸によって、無意識の緊張や恐怖心をコントロールすること。

これがシステマの究極奥義と言われるところなんですね。

キープカーム

システマには「キープ・カーム」という教えがあります。

「カーム(Calm)」とは直訳すれば、穏やかなとか、静かなという意味です。

「キープ・カーム」とは、自分の心を風の凪いだ海のように安定させ、多少のことでは動揺しない状態のことを表しています。

私たちは朝から晩まで、1日中、無意識のうちに心を揺さぶられています。ニュースで不幸な事件を見れば心は痛むし、嫌な人間関係を見れば気分は沈む。喜怒哀楽さまざまな感情がものすごいスピードで湧いては消えていっているのです。

それはまるで荒れ狂う海に浮かぶ小舟のようなの。

この事実に気づき、風の凪いだ海のように落ち着いた、本来の心の状態を取り戻すことが「キープ・カーム」の目的です。

その究極奥義が「呼吸」なのです。

無意識でやっている呼吸を意識してやる。

鼻から吸って、口から「フーッ」と吐く。

自分の身体を呼吸の力で凪の状態に保つこと、意識してみてくださいね。

呼吸は意識と無意識の架け橋。
鼻から吸ってフ〜っと口から吐くことで、身体を平常な状態に保つことを意識しましょう。

まとめ

人生はたのしいかい」の17の指令は自分を整えるためのものです。

本書では自分の状態を水に例えていました。

平常の状態は常温の水。

自身の状態が80℃のお湯であるならば、ちょっと温めると沸騰してしまいます。

これと同じで自分が焦ったり、イライラしていたり、平常の状態から離れているとちょっとした刺激でパニックを起こしてしまうのです。

自分は今、平常の状態なのか?

自分の身体を観察し
・呼吸が浅くなっている
・心臓の鼓動が速くなっている
などの変化が起きていないか確認してみましょう。

身体に変化が現れているならば、自分は緊張しているとか焦っているとかに気づくことができます。

身体の変化に気づくことができたなら、ひとまず呼吸で平常の状態に戻すことを試みたり、他の指令を試してみるというアプローチをすることができるのです。

自分の状態を平常の状態に整えることを意識する

ぜひ意識してみてくださいね。

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この記事を書いた人

7歳と4歳の2児のパパ
書評記事を中心に、自分の体験を読んでくださる方にとってプレゼントとなるように記事を書いています。
子供たちの人生がよりよいものとなるように思いを込めて、子供たちに向けての記事も書いています。

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