【書評】夢をかなえるゾウ4ガネーシャと死神に学ぶ人生に大切な3つのこと

今回は人気シリーズの最新作「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」について紹介していきます。

夢をかなえるゾウと言えば、ごく普通の登場人物がガネーシャの課題に取り組みながら成長していく物語です。

そして今作の主人公もどこにでもいるような、妻と保育園に通う幼い娘がいるサラリーマンの男性です。

平凡ではあるけれど、幸せ真っ盛りの家庭ですね。

朝、主人公の男性が寝ていると娘がフライングボディプレスで乗り掛かり
「お・き・てっ!」と両手で布団を叩いてくる。

テル

幸せな日常ですよね。

ところがそんな幸せの最中、主人公の男性は余命3ヶ月という死の宣告を受けるのです。

まだ娘は幼いし、奥さんは持病があり体調を崩しがち。

いま自分がいなくなったら、残された2人はどうなってしまうのだろうか。

テル

主人公の心配や不安が自分のことのように感じられました。

ここから残り3ヶ月の間、残される家族のためにガネーシャの課題に向き合っていきます。

今作は死にまつわる話でありながら、ところどころにガネーシャ節の笑いを挟んでくる水野さんの文章力に脱帽させられました。
そんな笑いあり涙ありの物語の中から学んだことを3つ紹介していきます。

目次

①健康を大切にすること

健康に良いことを始める

これが今作でガネーシャから出された最初の課題です。

思い返せばこれまでの1〜3の夢ゾウで出された最初の課題は、それだけでも人生を変えてしまうものだったなと思います。

靴をみがく
自分を支えてくれものを大事にすること
・図書館に行く
本を読むこと
・自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる
余計なものを手放して、自分の本当に大切なことに集中できるようになること

そして、健康を大切にすること

ペンくん

ほんとだ!
この4つだけでも実践すれば人生が変わっちゃうね

「健康を大切にしなければならない。」

そんなこと言われなくてもよく分かっていますよね。

でも実際に、何か健康によくなることをしていますか?

テル

私自身は一時的に意識することはあっても、継続してできていませんでした。

そんな人は多いんじゃないかと思います。

私のこの記事を読んでくださってるような方は意識が高く、健康に対する良い知識も持っているのではないでしょうか?

  • お酒やタバコはやめた方がよい。
  • 白米・砂糖・小麦粉などの白く精製された食品は摂取しない方がよい。
  • トランス脂肪酸は摂取しない方がよい。
  • 適度な運動をした方がよい。
  • 適切な睡眠をとった方がよい。

などなど。

0カロリーだから体によい。なんてことは無く、人工的に精製された食品には落とし穴がある。

そんな知識を私も本などから得て知ってはいます。

それでも、お酒は飲むし菓子パンは食べるし、Mドナルドにもよく行ったりします。

それは今が健康であり、自分の人生なんだから好きなものを食べたり飲んだりしたいという欲求があるからなんでしょうね。

 

夢をかなえるゾウ4の主人公は余命3ヶ月という宣告をうけました。

そんな主人公に課せられた最初の課題が、健康に良いことを始めること。

何を今さらって思いますよね。

主人公が怒りで震えていた時に死神が現れ、語りかけるのでした。

人が死に際に後悔する10のことを。

1、本当にやりたいことをやらなかったこと

2、健康を大切にしなかったこと

3、仕事ばかりしていたこと

4、会いたい人に会いに行かなかったこと

5、学ぶべきことを学ばなかったこと

6、人の意見に耳を貸さなかったこと

7、人を許さなかったこと

8、人に感謝の言葉を伝えられなかったこと

9、死の準備をしておかなかったこと

10、生きた証を残さなかったこと

夢をかなえるゾウ4より引用

死ぬ間際、本当に多くの人間が、健康を大切にしてこなかったことを後悔する。

だが面倒くさがって死ぬ間際にならないと分からないのが人間なのです。

ガネーシャの真意は、健康に気を遣うことは長生きするためだけではないといいます。

これまで面倒くさがっていた健康を大事にする習慣を身につけられれば、自分の行動を管理して目標を達成できるようになる。つまり夢をかなえられるようになる。

という深い考えがあったのです。

自分が健康を大事にしなかったら後悔することが分かっているのに、面倒くさがってやらないやつが、他の何かで成功できるわけがない。

それが真理なのだなと思いました。

健康を大切にする習慣をつけることで、自分の行動が管理でき、目標を達成できる。

②死ぬまでにやりたいことリストをつくる

一度はやってみたいと思っていたけど、ずっとできてないことってありませんか?

私の場合だと、

  • 屋久島に行って縄文杉を見てみたい
  • 高級なお寿司屋さんに行ってみたい
  • 寝台特急に乗ってみたい

などいろいろあります。

でも実際にやってみるかというと、やらないんです。

高級なお寿司屋さんになら行こうと思えば行けるけど、
「回転寿司でも十分満足できるし、高いお金を払うのはもったいないなぁ」
そう思い、結局行かないのです。

夢ゾウ4の主人公もそんな感じで、一度はカウンターだけの高級寿司店に行ってみたいという思いはあったものの、実際に行動に移すことはありませんでした。

ガネーシャの課題で死ぬまでにやってみたいことリストを作り、その中からこれならすぐにできるんじゃないかとガネーシャに背中を押されてようやくカウンターだけの高級寿司屋に行ってみるのでした。

そうして実際に行動してみて気づくのです。

1000円でもおいしいお寿司が食べれるのに、なぜ何万円もする高級寿司屋が存在価値に。

 

店側からすると最高のサービスを提供するためには、手間隙がかかるので少ないお客さんしか相手にできず、値段は高額にせざるをえない。

それは客側から見ると、お金は高いが丁寧に時間をかけたサービスを受けられるので、記念日など特別な日の食事にはもってこいなのである。

それが実際に体験してみることで理解でき、視野が広がるのです。

テル

私も夢ゾウ4を読んでから、前々から行ってみたかったけど、行動に移せなかった高級寿司を体験してみることにしました。

実際に体験したことを書いたのが以下の記事です。

行ってみた感想は、

「行ってよかった!」

です。

最高の接客と、最高のお寿司にお酒。

お金はそれなりにかかったけど、一生ものの体験となりました。

一年経った今でもその時の記憶がしっかりと残っています。

回転寿司に行った体験をいつまでも覚えていないですよね。

人は死に直面してから、あれをやっておけばよかった。これをやっておけばよかったと後悔します。

死ぬ間際に大量のお金があっても、自分には何の価値もない。

過去の経験だけが自分の財産となるのです。

一生ものの思い出となる経験、それこそが本当の価値である。

テル

高級寿司を実際に体験してみて、そう気付かされました。

ぜひ、死ぬまでにやっておきたいリストを作ってみてください

本書では20個以上書くことを推奨しています。

そしてその中から、今すぐできることを一つだけでもやってみてください

その体験で自分の視野が広がることを実感できますよ。

死ぬまでにやりたいことリストを作り、1つ実際にやってみよう。

③すでに叶った夢に目を向ける

自分には何の取り柄もないし、夢が叶う気なんてしない。

そう思うことはありませんか?

「プロ野球選手になりたい」とか「お金持ちになりたい」なんて願っても現実問題なれるなんて思えない。

それに向かって懸命に努力したのに報われないと、自分の人生は何だったのかと思いますよね。

夢は希望でもあり、苦しみでもある。

未来ばかりに目を向けると、理想と現実の間で苦しむことになるでしょう。

だけど、今に目を向けてみてください。

蛇口をひねれば安全に飲める水がじゃぶじゃぶでて、3食の食事を食べられて、夜に安心して眠れる家がある。

そんな生活は過去の人たちからすると、とてつもない「夢をかなえた」状態なのです。

今、何の取り柄もないと思っていた自分も、たくさんの夢を叶えてきたのです。

ガネーシャはこう言います。

「夢をかなえるためにもっと頑張ればよかった」て後悔する人は、「ビールを飲みたいなぁ」て思て仕事を早めに切り上げて飲んだビールのうまさを、忘れてんねん。「今日は休みたいなぁ」て思て家でごろごろしてたときの気持ち良さ、忘れてんねんな。

夢をかなえるゾウ4より引用

仕事上がりにビールを飲むことも立派な夢なんです。

「足るを知る」なんて言葉もあるように、これまでの自分はいっぱい夢を叶えてきたし、今の自分はいっぱい持っているのです。

今の私も、家に帰ると息子と娘が駆け寄って出迎えてくれる。

それってとっても素晴らしくて幸せなことなんだと気づきました。

今日は給料日だからちょっと贅沢しちゃおうとかも立派な夢なんです。

テル

みなさんも既に持ってる幸せを探してみて下さいね。

赤ちゃんのころは、笑った顔がどれだけ周囲の人を幸せにしてきたか。

眠ってるだけでも、他の存在を助けたり、支えたりしてきたのです。

「自分の価値を忘れている人はおっても、価値がない人はおらへんのやで」

夢をかなえるゾウ4より引用

人は存在しているだけで価値があるのです。

自分の価値を再認識してみてくださいね。

すでに叶った夢に目を向けて、幸せをかみしめてみよう。

 

最後に

夢をかなえるゾウ4は、人の死がテーマとなっています。

だから、夢をかなえることだけにフォーカスするのではなく

夢の手放し方にも言及しています。

かなえられない夢が自分を苦しめるのなら、その夢は手放してもいい。

だけど、本書を読んで分かりました。

それでもかなわない夢なんてないんだと。

最後に何を矛盾したことを言っているのだろうか?

そう思いますよね。

この世界は自分一人の世界ではない。

水や木や動物やいろんなものから世界が作られています。

木は枯れても、土に還り肥料となり、また次の命の糧となる。

そうやって命は永遠に続いていくのです。

自分がこの世からいなくなったとしても、大切な人がいなくなったとしても、その存在は形を変えて存在する。

そして夢も、かなえられなかった夢も、無くならずに誰かに受け継がれかなっていく。

どんなに成功者だと思われている人物も、夢の道すがらで亡くなってきました。

だけど、その夢は他の誰かの手によってかなえられていくのです。

この本を読んでから、大きなつながりを感じられるようになりました。

この世界が続く限り、自分の存在はどこかに残り続ける。

人にはそれぞれその人にしかできないことがある。

自分も大きなつながりの一部であり、自分にしかできないことを成し遂げてきたのです。

夢をかなえるゾウ4を読んでよかった。

本には一生を変えてしまうほどの力があると、改めて気づかされた本でした。

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この記事を書いた人

7歳と4歳の2児のパパ
書評記事を中心に、自分の体験を読んでくださる方にとってプレゼントとなるように記事を書いています。
子供たちの人生がよりよいものとなるように思いを込めて、子供たちに向けての記事も書いています。

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